皆さんは”尖圭コンジローマ”という性病をご存知でしょうか?
いわゆる性器にイボができる病気です。
私は27歳の頃に発症しました。
当時、発症した不安から様々なサイトを検索して、 この病気について調べましたが、「痒みがある」「イボができる」という症状が書いてありました。
それくらいならすぐ治りそうと思われる方もいると思います。
しかし、実体験した私からすると「完治にこんなに時間がかかるなんて…」が素直な感想です。
しかも、この病気で厄介なのは再発するということ。
一度治っても違う部分に出てくるらしく… 思い出しただけでも、よく治ったなと思うばかりです。
そんなあまり知られていない尖圭コンジローマの実体験をお話ししていこうと思います。
初めての性交渉。その先に待っていたのは人生初の性病検査でした。
私がこの病気を発症したのは27歳の時でした。
当時、あまり恋愛に興味がなく、好きなことをして自由に生活していました。
ただ、「初めての経験」はまだ卒業しておらず、そのことがコンプレックスで早く卒業したい気持ちが強かったんです。
それを職場の先輩に相談したところ、「このままじゃダメだよ」と、先輩が使っていた出会い系サイトを紹介されます。
はじめは出会い系って怖いイメージがあり、使うのをためらっていました。
ただ、先輩は押しが強く、逆に私は押しに弱いので、 勧められるがまま出会い系サイトに登録していました。
すごいもので、すぐにメールのやりとりを何人かの男性と行い、あっという間に出会うことができました。
今まで良い出会いがなかったから、こんなにすぐ出会えるなんて…と感動してました。
この時、調子に乗っていたんです。
「このままいけば、初体験を卒業できるのでは!?」という気持ちが高まり、自分自身にかけるべきブレーキがゆるくなっていました。
案の定、すぐ意気投合する男性と出会います。
そして、会ったその日に誘われたので、断るはずもなく関係を持ちます。
あの時は本当に嬉しかった。
やっと初体験を卒業できたし、自分のコンプレックスの一つが解放されたから。
かなりはしゃいでいました。
でも、はしゃげたのもつかの間でした。
初体験を卒業した次の日に待っていたのは地獄でした。
初体験を卒業した次の日から、私はひどい腹痛に悩まされます。
これは初体験をしたらなるという腹痛かな?と深く捉えていなかったのですが、その翌日から高熱と嘔吐を繰り返します。
かなり症状が長引いて一週間ほど仕事に行けませんでした。
この時、嫌な予感が頭をよぎりましたが、違う違うと気にしないようにしていました。
高熱が引いてから1ヶ月ほど経って、今度は下腹部に違和感を感じます。
おりものに変化があり、カッテージチーズのようなボロボロしたものがではじめたんです。
おまけに生理もこない。
この時から「これはやばい」「何か移されたかも」と認めざるをえない状況になります。
ネットでおりものの内容について調べるとそこには、、。
「初体験 = 性病感染」の恐怖!
ネット上には様々な性病の名前が羅列しててゾッとしました。
まさか、今まで男性経験がないのに性病なんて… 出会った方とはそれっきりだったから、責任を取ってもらえるわけでもないし、一緒に病院に行ってくれるわけでもない。
悲しさとこれからどうなるんだろうという不安が押し寄せます。
そして不安を取り除くために婦人科にいくことを決意。
知人から婦人科は嫌だなんだと聞いていたので、悪いイメージが付いていたのですが、行ってみるとただの病院でホッとしました。
そして診察へ。
まずどうしてこのような症状が出たのかを話さないといけなかったんですが、なんだか話せるような内容じゃないしなんて 話したらいいんだ…としどろもどろになりながら症状を伝えました。
そしてそのあと触診。多分女性はこの触診すごく嫌だと思います。
実際私も嫌でした。
おりものの状態を先生が見られて、他に異常がないしカンジダだろうと診断されます。
カンジダは性病ではなく、婦人病で薬を塗ってたら治るよーと言われ、本当にホッとしました。
でも、心の底では本当かな…という不安もあって。でもまずは治療に専念しようと塗り薬を塗り続けていました。
しばらく治療を続けていたある日、膣に変なものを見つけました。白くこんもりとしたカリフラワーのようなもの。
どう見てもおりものが付いているのではなく、明らかなできもの。
心の底で感じていた不安が的中した瞬間でした。