──本日は性風俗店に勤める現役風俗嬢のエリカさん(仮名)にお越しいただきました。エリカさん本日はよろしくお願いいたします。
エリカ:こちらこそよろしくお願いいたします。
──このようなかたちで、現役風俗嬢にインタビューができる機会もそうそうないと思います。今日は普段聞けないような、すこし踏み込んだ部分までいろいろとお伺いできればと思っています。
エリカ:お手柔らかにお願いいたします(笑)
──まずは本日の趣旨を改めてお伝えしておきたいのですが、ズバリ、、、
──「性風俗店に行くことで、我々男性はどの程度性病に感染するリスクがあるのか?」です。
──内情を知る現役風俗嬢の方に、「実際のところ性風俗店って性病に対してどうなのよ」という部分に切りこんでいきたいと思っています。
エリカ:皆さんのお役にたてるよう頑張ります(笑)
もくじ
【質問01】エリカさんの性風俗店での経歴を教えてください
──今日はたくさん質問を用意しておりますので、早速本題の質問に入らせていただきますね。
まずはじめに、エリカさんの性風俗店での経歴を簡単にお教えください。
エリカ:はい。大学卒業後に始めまして、ちょうど働いて2年くらいになりますね。今は週4程度で勤務しています。
──ありがとうございます。差し支えなければ、主にどのようなジャンルの性風俗店で働かれているのでしょうか。
エリカ:職場は数回変わっていますが、全てデリバリー系のサービスを行う性風俗店で働いています。
──デリバリー系というと、お客様から連絡が来たらこちらからおもむいて、、、という感じのサービスですね。
エリカ:はい、そうですね。
【質問02】これまでに性病に感染した経験は?感染履歴をすべて教えてください。
──これはとても聞きづらいことですが、本日の本題にも絡んでくる部分です。ぜひお聞かせ頂きたいのですが、これまでに感染した性病はどのようなものがありましたか?
できればこの2年間のトータル回数もお伺いしたいです。
エリカ:はい、全然大丈夫ですよ。
感染したことのある性病は「尖圭コンジローマ」、「トリコモナス」、「カンジダ」、そして「性器ヘルペス」です。
エリカ:回数は正確には覚えていないのですが、尖圭コンジローマは1回、トリコモナスが2回、カンジダはしょっちゅうなっていたイメージがあるので(笑)正確には覚えていませんが、 おそらく6〜7回程度かと思います。
性器ヘルペスは3回程度だったかな。
──ありがとうございます。そうすると2年間でおおよそ12回ですから、2ヶ月に1回は何かしらの感染していたということでしょうか。
エリカ:そうなりますね。私の場合、カンジダは性行為をしなくても疲れがたまるとすぐに発症してしまうので常に苦しめられているイメージがあります。
ヘルペスも歩けないくらいの激痛が出てしまったりで、やはりその間は仕事もできませんから性病はとてもつらいイメージしかありませんね。
【質問03】日々お客様と接する際に、どの程度性病に対して意識されていますか?
──なるほど、ありがとうございます。そんなつらい性病ですが、エリカさんは日々お客さんと接する際は、どの程度意識されているのでしょうか。
やはり性病は「防ぎようがないもの」なのでしょうか。
エリカ:そうですね、ある意味防ぎようがないと言えるかもしれません。ですが、皆さんが思っている以上に風俗嬢のみんなは性病を意識していますよ。
結局のところお客様が性病に感染しているかどうかは目で見て判断するしかないのですが、分かりやすいものとそうでないものがあるのも事実です。
エリカ:尖圭コンジローマのように、明らかなぶつぶつが性器に出来ていればすぐに分かりますし、梅毒も症状が出ていれば目で見て確認はできます。尿道からうみが出ていないかどうかも、しれーっとバレないように確認はしていますしね(笑)
エリカ:ですが目で見て分かるのはその程度ですから、逆にそれ以外の症状だと見抜くことはなかなか出来ないです。
怪しいと思う人には、とにかく可能な限り接触を避けて、コンドームをつけてもらったりの対策をするしかありませんね。
──なるほど。やはりと言いますか、僕が想像していた以上の大変さが伝わってきます。
例えば職場の同僚と、性病に関して意見交換をされることはあるのでしょうか?あのお客さんがああだったこうだったとか。
エリカ:それはよくしていますね。待機室で顔を合わせると、フリーのお客さんの情報交換と共に性病の話はよくしています。
そのおかげで、最初の頃はどんなお客さんが怪しいか、などの性病の見分け方や知識を身につけることが出来ました。
あとは性病になったらどこの病院がおすすめかとか、郵送検査キットが良いとか、そんな情報交換が主ですね。
──なるほど、その辺は風俗嬢の皆さん一丸となって性病から身を守ろうと努力をされているんですね。
【質問04】性病対策として、自主的に行なっている対策などはありますか?
──性病に対して、エリカさんが自主的に行っている対策などはあるのでしょうか?例えば定期的に検査を受けているとか、体調の異変に気付たら休みを取るとか。
エリカ:そうですね、これは人によると思いますが私の場合は毎月性病検査は必ずするようにしています。基本的に実費なのがつらいところですが。
また、普段からオリモノの色や匂いには気をつけていて、怪しいと思うと直ぐに病院に行くようにしています。
性器に異変が無いかのチェックも欠かせないですね。
エリカ:検査自体は家で出来る郵送の検査キットを使うことが多いですが、少しでも体に異変がある場合は病院で検査をするようにしています。
──ありがとうございます。やはり日々のメンテナンスは欠かせないんですね。
【質問05】性病に感染した場合、お店とはどのようなやりとりが発生し、どのようにして復帰時期が決められているのですか?
──ここからは、少しづつ本インタビューの核心に迫る質問をしていきたいと思います。エリカさんが性病に感染した場合ですが、お店とはどのようなやりとりが発生するのでしょうか。また、どのようにして復帰時期が決められているのかもお教えいただけますでしょうか。
エリカ:まずお店とのやりとりですが、私は働き始める前に性病にかかった経験があったので、「怪しい!」と思ったら直ぐに自分からお店に連絡してお休みを頂くようにしています。
基本的に数週間あれば完治するので、完治したらそのままシフトをだして出勤するという感じですね。
もちろん完治したかどうかは検査キット、もしくは病院で確認検査はするようにしています。
──なるほど、エリカさんはかなりしっかりと管理されているんですね。ちなみに同僚の方々もエリカさんと同じような対応をされているのでしょうか?我々男性としては、とても気になる部分です。
エリカ:そうですね、この部分は基本的に私たち風俗嬢本人に任されていますので、しっかりと検査をしている子もいれば、まったく検査をしない子もいるというのが現状だと思います。
さすがに性病感染中に仕事をする子はいないと思いますが、絶対にいないとも言い切れないと思います。仕事に出れないと収入がなくなりますからね。
あとこれは余談ですが、質の悪いお店になると、性病だとお店が認識していても風俗嬢に働かせるケースもあるようです。
──なかなかショッキングな話ですね。
【質問06】お店側は性病の管理や治療にどこまで関与しているの?
──例えば風俗嬢の方が性病に感染した事実を把握した場合、お店側は性病の管理や治療にはあまり積極的には関与されないのでしょうか?
エリカ:私は数回お店を変えていますが、基本的にはお店側は関与しないですね。
──それは少し意外な答えです。お店はもっと積極的に体調面を管理して安全面を押し出しているのかと思っていました。そういうお店も実際にありますよね。
エリカ:はい。一部の高級性風俗店ではお店側が性病管理を徹底していると思います。ですが、それ以外のお店となると、、、ほとんどが個人に委ねられているのが現状だと思います。中には風俗嬢が自主的に検査をしてネット上で安全面をアピールしていたりもあるようですが、それらはあくまでも自主的に行っているだけですからね。
──確かに検査結果をHP内でアピールしている方はよくお見かけしますよね。我々男性としては、検査してないよりは、もちろんされている方のほうが性病感染のリスクは下がりそうなイメージを持ってしまいますが。。
エリカ:もちろんそうだと思います。ただ気をつけて頂きたいのが、例えばクラミジア検査で陰性だから安全、とアピールしていても、その子がトリコモナスやヘルペスに感染している可能性は十分にあるわけです。一つの検査が陰性だから安心というわけではけっしてありませんから、その点は注意して頂きたいですね。
──確かにその通りですね。少しずつですが性風俗店のリスクポイントが見え始めてきた気もします。
それではいよいよズバリ確信をついた質問をしたいのですが、話が長くなってきましたので一旦ここで休憩をはさみたいと思います。
インタビュー後半ではかなりきわどい質問もたくさん用意してますので是非続きもご覧ください。
──エリカさん後半もよろしくお願いいたします。
エリカ:よろしくお願いいたします。