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【尖圭コンジローマを詳しく見る】とにかく早期の治療が大事!尖圭コンジローマの感染経路や症状、検査方法を分かりやすくご紹介

最近、性器や肛門にイボがあり気になっている。このような症状がある方は、尖圭コンジローマかも知れません。

尖圭コンジローマは、主にセックスで感染する性感染症の一種で、厚生労働省の統計によれば、年間約6,000人の方が尖圭コンジローマの診断を受けています。

年代別にみると、20代~30代の若い人が中心で、全体の約7割を占めます。男女別では、男性が女性に比べて多い傾向にあります。(男女比・・6(男):4(女))

セックスの経験がある方であれば、どなたでもかかる可能性のある病気です。

初期症状はほとんどなく自然消滅することも多いですが、放っておくと重症化する可能性があります。パートナーへの感染の危険もありますので、見過ごせない病気です。

気になる方は、この記事を参考にぜひチェックしてみてください。

尖圭コンジローマとは?

尖圭コンジローマは、「ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により、性器周辺に生じる腫瘍」です。

HPVはとてもありふれたウイルスです。セックスの経験があれば、誰でも感染しうるウイルスで、特に若い年代の感染率は非常に高い傾向にあります。性交歴を持つ女性の約60%は、一生のうちに一度はHPVに感染すると言われています。

また、HPVに感染しても必ずしも尖圭コンジローマが発症するわけではありません。性感染症学会の研究発表によれば、日本での尖圭コンジローマの発症率はHPV感染者10万人につき約30人とされています。

尖圭コンジローマは、先の尖った硬いイボが特徴で、主にセックスの時に性器が触れる場所に出来ます。男性は、陰茎の亀頭、冠状溝(かんじょうこう)、包皮、陰裏、女性では大陰唇、小陰唇、膣、子宮頸部に発生。また、男女とも肛門周囲、肛門内や尿道口にも発生することがあります。

イボの色は、白、淡紅色(ピンク色)、褐色と様々で、大きさは1~3ミリ前後が多いとされています。イボの形は、乳頭状やカリフラワー状になる特徴があります。

HPVは、自然治癒が多い良性のウイルスとされていますが、ウイルスの型によっては悪性化に繋がることも報告されています。

尖圭コンジローマの症状

初期症状

尖圭コンジローマは、HPVが感染してもすぐにイボがあらわれるわけではありません。ウイルスが感染してからイボが確認できるようになるまで、3週間~8ヵ月(平均約3ヵ月)ほどかかるといわれています。

かゆみや痛みなどの自覚症状が無い場合が多く、初期段階(ウイルスの潜伏期間)で気づくのは困難とされています。

安定期の症状

HPV感染後、約3カ月経過した後にイボが現れ、以下の症状が出ることがあります。

【尖圭コンジローマの症状例】

・イボには基本的に痛みがない

・イボは、性器や肛門、口に感染した場合には唇や口の中に出来る

・初期のイボは、1ミリ~3ミリ程度の大きさで、先端がとがって固くなっている

・イボが成長すると、カリフラワーのような形になる

・排尿時に痛みが出ることがある

・セックス時に痛みが出ることがある

・イボが下着でこすれて出血することがある

日常生活において性器・肛門付近に違和感があり、上記に似た症状が確認されたら、尖圭コンジローマの疑いがあります。

末期症状

症状の進行には個人差がありますが、イボを放っておくと、イボの数が増え、患部が広がることがあります。尖圭コンジローマは自然に治ることがありますが、放っておいてイボが増殖した後では治療が難しくなります。

HPVには、良性型と悪性型があり、尖圭コンジローマは主に良性型のウイルスが原因といわれています。しかし、尖圭コンジローマにかかった人の中から、悪性型のHPVが同時に発見されることがあります。この悪性型のHPVは、男性の場合は「陰茎がん」を、女性の場合は「子宮頸がん」を引き起こす可能性があることが報告されています。

感染経路は?

一般的にセックスで感染します。オーラルセックスでも感染しますので、男性の場合、風俗で感染する可能性も十分に考えられます。

尖圭コンジローマの人とセックスをすると、60~80%が感染すると言われています。大切なパートナーに感染させる恐れがありますので、注意が必要です。

また、尖圭コンジローマは、出産のとき、産道で赤ちゃんにウイルスが感染してしまう恐れがあることが報告されています。感染すると、赤ちゃんに尖圭コンジローマが発症したり、のどにイボができる症状が発症したりすることがあります。

感染予防には、コンドームの使用が効果的とされています。ですが、広い範囲でウイルスの感染がある場合は、コンドームでは確実に感染を予防することはできません。「もしかしたら、尖圭コンジローマかな?」と思ったら、すぐに病院を受診し、診断結果が出て治療が終わるまでセックスは避けたほうが良いでしょう。

検査や治療はどこでできるの?

尖圭コンジローマは、泌尿器科、性病科など、女性の場合はこれらに加えて婦人科で診てもらうことが出来ます。イボが性器に出来た場合は泌尿器科や性病科、口に出来た場合は皮膚科や口腔外科に相談するのが一般的です。

尖圭コンジローマは、形の特徴から、ほとんどが診察のみで診断が出ます。塗り薬での治療が多いですが、病状により、手術によりイボを取り除く場合もあります。

まとめ

尖圭コンジローマを放っておくと、がん(男性:陰茎がん、女性:子宮頸がん)の誘発要因になりうることが報告されています。セックスをすることで、パートナーにも感染を広げる恐れがあります。また、尖圭コンジローマ患者の4人に1人は3ヶ月以内に再発するという再発率の非常に高い病気ですので、一度かかったことがある方は再発に注意が必要です。

尖圭コンジローマと思われる症状を確認したら、診断が出るまではセックスを控えて、早めに医療機関を受診しましょう。