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クラミジアの感染確率が50%は本当か。フェラやクンニも危険?有識者がまとめて徹底検証

  • クラミジアはどれくらいの確率で感染するの?
  • フェラは?クンニは?どんな行為をしたらクラミジアに感染するの?
  • コンドームをしていても感染するの?
  • 無いとは思うけど、私自身が感染してる可能性なんて、、ないよね?

このページでは、性病経験多数かつ「性の健康カウンセラー」である私が、徹底的な患者目線でこれらの疑問にお答えしていきます。

ぜひ参考にしてください。

クラミジアへの感染率は、1回のセックスでおおよそ50%という事実

クラミジアは、1回のセックスで感染する確率は50%と言われています。

全性病の中で、もっとも感染力の高い性感染症です。

また、クラミジアはセックスだけではなく、フェラやクンニ、素股などのオーラルセックスでも感染しますので、「挿入はしていないから大丈夫!」という方も全く安心はできません。

私事でお恥ずかしい限りですが、これまで感染した4回のクラミジアのうち、オーラルセックス(具体的にはフェラチオ)だけで感染したケースが3回あります。

(たとえ挿入行為をしなくても、「本当に簡単に感染してしまう」というのが率直な私の感想です)

参考になるデータとしてはこういうものがあります。

性器クラミジアに感染した男性の約40%は、風俗店で働く女性の咽頭クラミジアから感染した(要はフェラチオでうつされた)というデータ。

数値は山の手クリニックから引用

この割合は、いわゆるピンサロやファッションヘルスと呼ばれているお店を利用する方が非常に多いという点もあるかと思いますが、それにしても驚くべき割合なのは間違いありません。

ちなみに、冒頭でお伝えしました「クラミジアの感染率は50%」という数値ですが、もちろんコンドームの使用の有無でその確率は大きく変動します。

次項では、コンドームがどの程度感染防止に役立つのかを考えてみます。

日常生活でクラミジアに感染することってあるの?

普段よく受ける質問の1つに、「日常生活でクラミジアに感染するのか?」と言うものがあります。
私も正しい知識を持っていないときに、よく治療に当たってくれた医者に同じ質問をしていました。

結論からいうと、「日常生活では感染しない」です。

お風呂に一緒に入ったり、タオルや食器を使いまわしたり、その程度ではクラミジアは感染しません。

ですが、決して気持ちの良いものではないと思いますから、私は完治するまではできるだけそのような行為も避けるのが賢明だとアドバイスはしています。

コンドームは感染率をどの程度下げる効果があるのかを考えてみる

コンドームをつけることで、クラミジアを予防する効果はどの程度見込めるのでしょうか。

そのためには、まずはクラミジアがどのようにして人から人へ感染するのかを知る必要があります。

クラミジアが感染するしくみ

クラミジアは、クラミジア・トラコマティスと呼ばれる菌(クラミジア菌)が性行・オーラルセックス・キスなどにより粘膜に付着することで感染するとされています。

感染する場所は、咽頭(のど)、尿道(男性のみ)、膣内(女性のみ)、直腸です。

そして、クラミジアに感染している場合、感染部位にもよりますが、女性の場合は膣分泌液、男性場合はいわゆるガマン汁などからクラミジア菌が検出されます。(のどに感染している場合は唾液からも検出されることがあります)

すなわち、これらの分泌液(体液)と、自身の喉・尿道・膣内・直腸との接触を避けることができれば、感染を防ぐことができるということです。

コンドームの感染予防効果は非常に高いという事実

それでは話を戻します。

コンドームを正しく装着していれば自身の性器(尿道や膣内)に、相手の分泌液が侵入することは通常はありません。

理論上は、コンドームをしている限り、クラミジアを完璧に防ぐことができるということです。

もちろん何事も完璧はありませんから、例えばコンドームの装着が甘かったり、装着時に手に付着していた相手の体液が性器に触れてしまったりと、様々なリスクが考えられます。

そういった意味では、100%予防できるというわけではありませんが、装着しているのといないのとでは、感染率という観点で見ると、その差は歴然と言えるでしょう。

コンドームがほぼ100%近い確率でクラミジアの感染予防に役立っているという、大変興味深い大規模調査が行われていましたので、リンクを貼っておきます。
「日本性教育協会「現代性教育研究ジャーナルNo.16(4~5P参考)」


言うまでもありませんが、オーラルセックスをする際もコンドームをしていなければ感染予防の意味がありません。
オーラルセックスの感染リスクの高さは前項でお伝えした通りです。

クラミジアが感染するのは性器だけじゃない!意外と知られていない喉への感染リスクの実態に迫る 

冒頭でも少し話題に出ましたが、クラミジアは喉にも感染します。

こんなデータが存在します。

性器クラミジア菌に感染した男女の喉を検査したところ、喉からもクラミジア菌が検出された割合が男性の場合3.9~12.5%、女性の場合はなんと10.5~26.1%も検出されたそうです。

データは山の手クリニックから引用

ちなみに男性に比べ、女性の喉の感染割合が多い理由は、風俗産業が少なからず関係していると予想できます。

感染リスクのある行為はいうまでもなくフェラチオとクンニです。

男性も十二分に感染する可能性がありますので、クンニをする際は「そういうリスクがある」という知識を持っておくことは重要なことです。

これは性病全般に言えることですが、正しい予防をするためには、とにもかくにも正しい知識を持っておくことが重要です。

ちなみに、意外と知られていませんが「フェラやクンニはHIVの感染リスクがある行為」という事実は皆さんご存知でしょうか?

こういった小さな知識の積み重ねが、私たちの命を脅かすような重篤な病気の予防にもつながるということを肝に命じておいてください。

クラミジアに感染する確率が高い人はこんな人!

皆さんは、ここ1年で何人の方と性行為をされましたか?

そして、風俗に1回でも行かれましたか?

この人数・回数が多ければ多いほど、クラミジアに感染する確率が高いと言えます。

さらに言うと、「気付かないうちにすでに感染している確率」も上がります。

まずは風俗から解説させてください。

風俗嬢の性病感染率は想像以上に深刻

私を含む、世の風俗好きの方々にとってはとても残念なことですが、風俗店に努める女性スタッフ、いわゆる風俗嬢の性病保菌率は私たちが思っている以上に深刻です。

以下の風俗嬢に関するデータを見てください。

性器に感染している割合:淋菌8.6%、クラミジア28.6%(全体の性器感染率:37.2%)

喉に感染している割合 :淋菌11.4%、クラミジア6.7%(全体の喉の感染率:18.1%)

データは日本性感染症学会が2008年に発表した「風俗嬢のクラミジア(咽頭・膣)と淋菌(咽頭・膣)の保菌率」から引用

いかがでしょうか。

性器にクラミジアor淋菌を保有している確率はおおよそ37%、すなわち風俗嬢はおおよそ1/3の確率でクラミジアor淋菌に感染している可能性があると言う事です※。

喉に感染している確率も18%ですから、おおよそ1/5程度の確率となります。

そして重要なのが、私たちがクラミジアに感染する確率は、1回の性行為で50%です。

すなわちどういうこと言うと、1回風俗に行くと、37%の半分である18%※の確率で性病に感染する可能性があると言うことです。

この確率、皆さんはどう感じますか?

※これらの割合・確率はあくまでも上記(日本性感染症学会)のデータを元にした参考値です。正確な割合・全国的な統計ではありません点ご留意くださいませ。

不特定多数の人とセックスをする場合、クラミジアへの感染率は10倍以上!

続いては不特定多数の人とセックスをする場合のクラミジア感染率を見てみましょう。

まず、この話を続ける前に、重要かつショッキングなデータを見ていただきます。

10代~30代の(クラミジア等の症状を訴えていない)健康な男女を対象にした6千人規模のスクリーニング調査※によると、全体のおおよそ9%の人がクラミジアに感染していた

「日本性教育協会「現代性教育研究ジャーナル」より引用。
※スクリーニング調査とは、無症状の者を対象に、疾患の疑いのある者を発見することを目的に行う検査のこと。

おおよそ10人に1人が気付かないうちにクラミジアに感染しているという事です。

なぜこういうことが起きるのかというと、クラミジアはたとえ感染していたとしても症状がまったく出ないことが多いためです。

確率でいうと、男性は50~60%、女性はなんと70~80%の割合で無症状と言われています。

気付かぬうちに感染させられ、気付かぬうちに自身の大切な人に感染させている、ということです。

ではこのデータを元に、先ほどの不特定多数の人とセックスをする場合のクラミジア感染率を考えてみます。

※この話を進めるためには、まず、私を含む一般の人々が気付かぬうちにクラミジアに感染している確率を定義する必要があります。

先ほど見ていただいた「スクリーニング検査の感染率9%」を元に、分かりやすくするため「10人に1人(10%)がクラミジアに感染している」と設定し、話を進めることにします。

いわゆる遊びでセックスをした場合のクラミジア感染率

信頼できるパートナー以外の1人の異性とセックスをした場合のクラミジアの感染率は、10%の半分である5%と考えることができます。

(一般の方のクラミジア菌保有率が先ほと定義した10%、1回のセックスでクラミジアに感染する確率は50%ですから、10%の半分である5%ということです)

では2人の異なる異性とセックス をした場合はどうでしょうか。3人、4人の場合は?

計算が少し複雑になりますので詳細は割愛しますが、感染率は概ね以下のようになります。

1人とセックス :5%

2人とセックス :10%

3人とセックス :14%

10人とセックス :40%

この割合ですが、直近1年間のセックスした人数、ではありません。

これまでのトータルの人数と考えてください。(なぜならクラミジアは症状が出ない確率が高いですから、自ら検査をしない限り、何年経っても感染には気付くことができない為です。ちなみにクラミジアは自然治癒することはありません)

これは何も、あなたのセックス人数だけが問題になるわけではありません。

遊び相手でセックスした相手の方はどうだったでしょうか?

短期間で5人、10人と平気でなりゆきでセックスをするような方だった場合、その方のクラミジア菌保有率は当然10%では収まりません。

最近は出会い系アプリなどで、異性同士が簡単に出会える環境が整いつつあります。

中には会ったその日のうちに行為に及んでしまうケースも増えていると聞きます。

その方が性病に感染している確率はどれくらいなのか、少しだけで良いですから、考えてみるべきです。

まとめ

クラミジアに感染する確率についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。

  • 1回のセックスでの感染率はおおよそ50%。
  • 挿入だけではなくオーラルでも同様に高い感染率。
  • そしてコンドームはクラミジアに感染する確率を間違いなく下げる効果がある。

これら3つの情報を知っているだけでも、今後のクラミジア感染の予防に役立つはずです。

そして、少しでも不安を感じる場合は、必ず性病検査をするようにしてください。

それは、あなた自身のためでもあり、あなたの大切な人のためでもあります。

性病検査に関して迷われた場合は、こちらの内容がお役に立てるかと思います。

ぜひ参考にしてみてください。